岡本一郎先生がお亡くなりになられました。

日本のギタリストで、偉大な指導者のお一人、岡本一郎先生が天に召されました。
岡本一郎先生は私の師匠である藤井敬吾先生の師匠でもあられます。
20代の頃、私はコンクールチャレンジャーでした。
特に大阪で開催されたギター音楽大賞と福岡で開催された九州ギターコンクールは何度も挑戦しました。
私はいつも一次予選は突破出来るのですが、二次予選が突破出来ずに本選に残る事が出来ない典型的な落ちこぼれでした。
「自分はプロにはなれないな。自分には才能がないな」とコンクールで落ちる度に落ち込んでいました。
ある年のギター音楽大賞を受けた時、たまたまですが二次予選を岡本一郎先生が客席で聴いて下さっていました。
演奏終了後、私の所にわざわざお越し下さり、「西尾君のブローウェルは良かった。絶対に本選に行けるから本選もがんばってね」と言われました。
結果は本選に残れず、二次予選敗退しました。
とても練習しただけに落胆も大きく、待合室のイスに座り落ち込んでいました。
岡本一郎先生は私の姿を見て、「西尾君、結果は残念だったけど、これで諦めたらあかんよ。また次頑張ってね」と仰って下さいました。
コンクールの怖さ、コンクールでのプレッシャーは計り知れないものがあります。
私がコンクールを受けてた頃は今ではクラシック界で第一線で活躍されている方も多数挑戦されており、よく色んなギタリストともお話をさせて頂き、また演奏も聴かせて頂きました。
とんでもなく上手なギタリストがいる一方で、「なんでこんな奴が本選に残ってるんだ?」と思った人もいます。
しかしそれも言い訳です。私の演奏が良くなかったから私は本選に残れなかった。単純に下手だった事は認めなければなりません。
しかしそんな中でも岡本一郎先生に励まして頂いた事は決して忘れる事は出来ません。
直接、レッスンを見て頂いた事はありませんが、孫弟子を想い、温かい言葉を掛けて頂いた岡本一郎先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
岡本一郎先生のご冥福をお祈りします。
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