クラシックギターで「主よ、人の望みの喜びよ」の弾き方
主よ人の望みの喜びよ / J.S Bach
原曲は1723年、ヨハン・セバスチャン・バッハが作曲した教会カンタータ第147番「心と口と行いと生命もて」BWV147の前後半を奏でるコラール楽章で、
四声部コラールの「イエス我が喜び、我が心の慰め」の音楽的修飾によるその三連音の動きがオーボエと弦合奏によるリトルネロ、あるいは伴奏部として安らぎににみちた情趣を奏でる。
原曲は71小節、ト長調、3/4拍子で、なだらかな三連音の動きとコラールの主旋律との対比と融合を、ギターという楽器でアレンジして弾かれる事が多いです。
ピアノアレンジバージョン
クラシックギター ノーマルチューニングバージョン
クラシックギター Drop D チューニングバージョン
ギターでの演奏方法
まず、この「主よ人の望みの喜びよ」はギターの為に作曲された作品ではありません。
ですのでギターで弾く場合は当然、編曲された楽譜(アレンジされた楽譜)を使用するか、自分で編曲(アレンジ)しなければなりません。
一番大事な事は、「何調で弾くのか?」という事だと思います。
私が確認した楽譜では、
① ト長調 G-dur
② イ長調 A-dur
③ ニ長調 D-dur
上記3種類が多く、圧倒的に原曲と同じト長調が一番多かったです。
しかし、ト長調で弾く場合でもギターのチューニングをどのようにするのかが一つのポイントになると思います。
① ノーマルチューニング
② 6弦のみD(レ)に下げるDrop Dチューニング
③ 6弦D(レ)、5弦G(ソ)に下げるチューニング
以上3パターンがあります。これらは一つ一つ検証してみるのも面白いかもしれません。
ギター二重奏 バージョン
この「主よ人の望みの喜びよ」はギター二重奏で弾かれることもあり、アレンジもたくさん出版されています。
ギター二重奏の方が、より細かい音まではっきりと弾く事が出来ますので、ギター二重奏で弾くのも良いかと思います。
まとめ
この「主よ人の望みの喜びよ」は一般の方でも知っている曲なので、ギターで弾く場合には特に注意が必要です。
滑らかに軽快に弾けるように何度も練習を重ねて下さい。
コツとしましては、三連符を一つの塊として捉えるのではなく、
ソラシ、レドド、ミレレ、ソファソ、レシソ、ラシド、レミレ・・・・という風に取っていくと音が滑らかに繫がって聞こえます。
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