箕面市・豊中市の子供向けのギター教室です。

   箕面市・豊中市の西尾ギター教室

生きるということ

   

私が小学6年生の頃、バンドブームの末期に彗星の如く現れた高校生バンドBAKUの曲をよく聴いていました。

代表曲は「ぞうきん」「ピーターパン」などがあり、私自身もYouTubeに演奏動画を上げています⬇️

https://youtu.be/2ZNhjfmxRnQ

https://youtu.be/IhEU-feYeaM

僅か2年半で解散したバンドですが、10代後半の男の気持ちを代弁しており、私自身、失恋した時にはBAKUの曲にとても励まされました。

ラストアルバム「TIME AND TIDE」に収録されている曲に「生きる」という曲があります。

「生きる」 作詞作曲: 車谷浩司

特に私が心に残っている一節が、「生まれた時から死に向かって 歩き始めているから最後は一人」という箇所です。

今月の15日に私は44歳になりました。完全なる中年のおっさん、真っ盛りです。

実は私の父が亡くなったのが今から8年前、私が36歳の時でした。

父は69歳で肺炎で亡くなりました。

父は私が14歳の頃に対人関係で悩み、鬱病が酷くなり、仕事を退職せざる負えなくなり、一家で京都から箕面に引っ越して来ました。

転校を余儀なくされた私は不安でいっぱいでしたが、何とか学生生活を送る事が出来ました。

父は何とか復職しようと療養して病気と闘いましたが、父の願いも虚しく復職は叶わず、晩年は統合失調症になり、精神病院に入院しました。

父が亡くなる1ヶ月前、父の見舞いに病室を訪ねると、父は私に「純平、タクシーを呼んでくれ!家に帰りたい」と私に懇願して来ました。

勿論、そんな事は出来ません。私は父に、「父さんそれは出来んよ、もう少し我慢して入院してよ。必ずも良くなるから。退院したら美味しいもん食べに行こうよ」と言いましたが、父は私に「帰れ」とジェスチャーをしました。

結果的にこの会話が父との最後の会話になりました。父に何もしてあげれない私は無力感に苛まれました。

それから約1ヶ月後、父は69歳でこの世を去りました。

最後、病院から連絡があり、父の死に目には会えましたが、お医者さんから「ご臨終です」と告げられた時、父が私にこう言ったように思えました。

「純平、俺みたいになるなよ」

父が対人関係で苦しみ始めたのが40代、そして46歳で離職しました。今の私の年齢とほぼ同時期です。

私自身もここ最近、対人関係に悩み、苦しみ、本当に逃げ出したくなりました。

幸いにも私には相談が出来るZ君を含めた中学校時代の友人が数人いるので、何とか耐えていますが、この一週間は久しぶりに辛い思いをしました。

結局の所、突き詰めると「自分の正義と他人の正義は違うんだ」という言葉が一番真を突いていると思います。

こちらは正しいと思っていても相手は「違う、私が正しい」と思っています。

これは政治でも起こりうりますし、対人関係においても起こります。そしてギター教室でも起こります。

ギター教室には様々な価値観を持った人が沢山来られています。

人それぞれに価値観や正義があり、正直言って私一人で受け止めれない時があります。残念ながら、私と合わない場合はお辞め頂いています。

特に「お金を払っているんだから!」と高圧的な態度で来られる方や、自分の予定ばかりを優先して、補講の要求を際限なくされる方は私とは根本的に価値観が合わないと思います。そのような態度で来られる方よりも今、気持ち良くお越し頂いている生徒さんと、未来に来られる方を大切にしたいと思います。

私も44歳になりました。生きても後残り20年から30年になります。最近は特に死を意識するようになりました。「あと20年〜30年で何が出来るだろうか?、俺は何がしたいのだろうか?」と毎日考える日々を送っています。

冒頭のBAKUの「生きる」の歌詞にある通り、

「生まれた時から死に向かって 歩き始めているから最後は一人」

この一節が心に響きます。残り20年から30年をどう生きるのか、いや「どう生きたいのか?」自問自答する日々は当分続くと思います。

それでも一つだけ幸せな事があります。それは誰にも言えません。私の心の中にだけ、こっそりと偲ばせて大切にしたいと思います。

今日のブログでは2022年7月24日現在の心境を書かせて頂きました。

また明日もギターレッスンを頑張りたいと思います。

ありがとうございました😊

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