ギターの構え方、持ち方
「ギターの正式な構え方がや持ち方をきちんと知りたい」と思っているあなたへ
今回のコラムではクラシックギター、アコースティックギター、エレキギターの構え方や持ち方について詳しく説明をしたいと思います。
ギターの正式な構え方、持ち方について
実はギターの正式な構え方、持ち方というのは決まっておりません。
「じゃあ、ギターの構え方や持ち方は自己流で良いの?」と思われるかもしれません。
しかしながら、今回ご紹介する持ち方や構え方をした方が確実にギターの上達は早いです。
以下の「ギターの構え方、持ち方」をきちんと守り、実践してみて下さい。
ギターを構える時の注意点
全てのギターに共通する「ギターを構えた時」に関する注意点をお教えします。
① 力を入れずにリラックスする。
② ギターの位置が体から離れすぎない。
③ 体の一部のような感覚を持って構える。
④ 両手両指が自由に動かせる。
椅子選びがとても重要
クラシックギターやアコースティックギターは通常、椅子に座って演奏しますので、実は椅子の選び方がとても大切です。
① ひじ置きがついていない椅子。
② 回転しない椅子。
③ 座る所が平坦な椅子(斜めに傾いている椅子は弾きにくいです)
④ 座った時に太ももと膝から下の足(スネ)の角度が約90度(直角)前後であること。
⑤ 座った時に座り心地が良い。
以上5点全てをクリアした椅子がクラシックギターを弾く上で適している椅子と言えます。
間違っても回転椅子や、王様が座るような椅子は避けましょう。
一番無難なのは、ピアノ椅子です。
足台を使用する場合
足台を使用して演奏する場合は、足台を購入して下さい。
値段は1500円~8000円くらいです。
安物は耐久性が無く、すぐ壊れますが高い足台を購入しなくても大丈夫です。
3000円くらいの足台が耐久性にも優れています。
クラシックギターの構え方
クラシックギターの演奏では基本的に足台を使用します。
① 足台を椅子の左前にまっすぐに置きます。
② 椅子に浅く腰掛けます。(椅子の半分位前)
③ 左足を足台の上に乗せます(踵がはみ出たりしてはいけません)
④ ギターの最もくぼんだ所を左足の太ももの上に乗せます。
⑤ ギターと体が平行になるように微調整します。
⑥ ネックの角度は地面に対して斜め約45度前後にします。
⑦ 右腕はギターのボディの最も膨らんだ所に置きます。
⑧ 右手はサウンドホールの右横で構えます。
⑨ 左腕と体の間にテニスボール1個分が入るスペースを空けます。
⑩ 左手の手首は曲げずに指板に左手が来るように微調整します。
⑪ 左足の太もも、胸、右手の肘、右足の太ももの4点でギターを支えます。
4番から11番は画像を参考にして下さい。
アコースティックギターの構え方
アコースティックギターの構え方には、足台を使用する方法と、右足を組む方法との二種類の構え方があります。
<足台を使用する場合>
① 足台を椅子の右前にまっすぐに置きます。
② 椅子に浅く腰掛けます。(椅子の半分位前)
③ 右足を足台の上に乗せます(踵がはみ出たりしてはいけません)
④ ギターの最もくぼんだ所を右足の太ももの上に乗せます。
⑤ ギターと体が平行になるように微調整します。
⑥ ネックの角度は地面に対して斜め約30度前後にします。
⑦ 右腕はギターのボディの最も膨らんだ所に置きます。
⑧ 右手はサウンドホールの上で構えます。
⑨ 左腕と体の間にテニスボール1個分が入るスペースを空けます。
⑩ 左手の手首は曲げずに指板に左手が来るように微調整します。
<足台を使用しない場合>
足台を使用しない場合は基本的に右足を左足の上に乗せて組みます。
⑪ 右足の太もも、胸、右手の肘の3点でギターを支えます。
エレキギターの構え方
椅子に座って演奏する場合はアコースティックギターの構え方と基本的には同じです。
<立って演奏する場合>
① ストラップをギター本体に取り付けます。
② 立って、ストラップが左肩で支えるようにギターを構えます。
③ ストラップの長さを微調整します(ギターのボディーがおへその辺りに来るぐらいが丁度良い)
まとめ
ギターの構えからは必ずしも「こうしなければいけない!」
という決まりや、正式な構え方をはありません。
通常、クラシックギターを構える時は左足を足台に乗せて演奏しますが、
アコースティックギターの構え方のように右足に足台を乗せて演奏するギタリストもおられます。
(私の先輩の國松竜次さんはクラシックギタリストですが、右足に足台を乗せて演奏をされます)
<クラシックギタリスト・國松竜次さん>
ですので一概に「こうしなければならない!」という決まりはなく、
個人個人で弾きやすい構え方で良いと思います。
ただし、ギター初心者は上記に書いた基本的なギターの構え方をした方が上達は早いと思います。
過去に活躍されたギタリストが「ギターを弾けるように」と試行錯誤をして考えた構え方だからです。
みなさんもきちんとした構え方や持ち方で、ギターを演奏して下さい。
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