井の中の蛙

「井の中の蛙大海を知らず」
皆さんもよくご存知の有名なことわざだと思います。
改めてこのことわざの意味を調べて見ると、実に様々な意味を知りました。
さて、私がギターを始めたのは高校1年生の時です。アコースティックギターでのコード弾き語りを始め、すぐにエレキギターを購入しました。
あっと言う間に上達し、自分で言うのも恥ずかしいですが、学校で1番上手に弾ける高校生でした。
音楽の授業は全てギター。もちろんいつもギターの実技は100点を取っていました。成績はいつも5段階評価の5です。3年間5でした。
自分にはギターは向いていると本気で思っており、自分に弾けない曲はないと思っていました。
18歳、高校3年生の10月に彼女にフラれ、人生初の大きな挫折を味わいました。
私はエレキギターからクラシックギターに持ち替えて、必死に練習して大阪音楽大学を受験しましたが、さすがにクラシックギターを3ヶ月で音大合格は出来ず、敢えなく浪人生活を送る事になりました。浪人時代は1日に8時間は練習していました。
その甲斐もあって、翌年は合格。何とか大阪音楽大学ギター科に入学する事が出来ました。
意気揚々と音大に入学し、コンクールを受ける為に日本全国を周りました。
ここで、このブログタイトルでもある「井の中の蛙大海を知らず」を深く噛み締める事になります。
コンクール、受けども全て二次予選で敗退。
こんなはずではない。自分はギターに向いている人間だ。絶対に優勝出来るはずだ。そう信じていた自信も、脆くも崩れていき、終いにはコンクールを受ける事が嫌になりました。
音大を卒業し、24歳の時、ようやく第48回九州ギターコンクールで二次予選を突破し、第3位を受賞する事が出来ました。
高校生の頃、自分はギタリストになれると信じて疑いもしませんでしたが、所詮は井の中の蛙。
井の中のどころか、風呂の中の蛙です。
大阪のちっぽけな高校で1番だからと言っても、所詮は素人の集まり。その中で1番ギターが上手いからと言っても所詮は素人です。
そんな私ですが、それでも何とかかんとか今は箕面市でギター教室をやりながら一応、プロとして活動しています。
井の中のの蛙大海を知らず、この言葉の意味を深く噛み締めて、またこれからもギターを頑張りたいと思います。
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