負け犬の美学

ひょんな事からこの映画を知りました。
フランス映画「負け犬の美学」原作は「スパーリング」です。
あらすじは45歳の中年プロボクサーが娘のピアノを買ってあげる為に欧州タイトルマッチに出場する選手のスパーリングパートナーにかって出て最後はその試合の前座に出場して勝利して引退するまでを描いています。
確かキャリアは200戦やって20勝180敗と、どうやっても才能のないプロボクサーの一場面を描いています。
主人公は自分にボクシングの才能が無い事も分かっていますが、チャンピオンから「なぜボクシングを続けるのか?」との問いに「ボクシングが好きだから。それと娘にピアノを買ってあげたいから」と答えます。
主人公の葛藤と、スパーリングでのボロボロになる姿は同じ45歳の私にも気持ちが痛いほどよく分かります。
この映画は実はモデルになったボクサーがいます。ピーター・バックリーというボクサーでプロボクサーとしてのキャリアは19年で300戦、32勝256敗12引き分けというボクサーです。
まさに「噛ませ犬」としてリングに上がり続けた伝説の最弱ボクサーなのです。
リングの上では勝者と敗者しかいない。勝者にしかスポットライトは当てられない。敗者になってもボロボロになってもボクシングを続ける主人公に私は、自分と重なる事が多いと感じました。
私もコンクールチャレンジャーだった20代は本当にいつも2次予選で敗退していました。
いつも「自分にはギターの才能はないな」と思っていました。
コンクール二次予選で敗退した後の失望感は本当に精神的にも堪えます。
この映画を観て、主人公と自分には共通する所が多く、とても考えさせられました。
ボクシングもクラシックギターと同じで厳しい世界です。
コンクール優勝歴の無いギタリストにはスポットライトが当たらないのが現実です。
ボクシングも同じ。恐らくプロボクサーになったけど、日本ランカーどころか一勝も出来ずに引退したプロボクサーは山のようにおられると思います。
彼らにスポットライトは当たりません。
それでもボクシングが好き、私の場合はギターが好きで何とかギター教室をやって生計を立てています。
ギターが上手に弾けない人の気持ちは痛いほどよく分かります。そこが私の強みだと思います。
それでも毎日、上手くなりたい!という気持ちを持って練習すること。そして生徒さんにも何とか上手になって頂きたいと思い一生懸命にレッスンする毎日です。
箕面市・豊中市の西尾ギターウクレレ教室の公式LINEアカウントはこちら⬇️お友達登録をよろしくお願いします。
⬇️クリックして下さい⬇️
関連記事
-
-
豊中市蛍池のギター教室
今日は蛍池教室の会場へ行き、会場の契約をしてきました。 これで3月より豊中市蛍池 …
-
-
ホームページをリニューアル
西尾ギター教室ではお子様と定年退職をされた方に向けたギターレッスンを行っておりま …
-
-
海が見える街
この曲は確か今年の5月頃、日本に非常事態宣言が発令され、自粛期間中に作った曲にな …
-
-
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。 私は元旦に箕面市の為那都比古神社に行ってきまし …
-
-
暑い日が続きます
皆様こんにちは。毎日暑い日が続いております。 夏になりまして、有難い事に体験レッ …
-
-
10年振りに藤井敬吾先生にお会いしました。
木曜日の晩は、生徒さんの了解を頂き、レッスンをお休みさせて頂きました。 大阪音楽 …
-
-
豊中市蛍池ギター教室のオープンまで
豊中市蛍池に西尾ギター教室がオープンします。 3月1日にオープンしますが今、準備 …
-
-
ギター教室のチラシが出来上がりました
西尾ギター教室の秋募集のチラシが出来上がりました。 とても良いチラシが出来て大変 …
-
-
女子大生の生徒さん
最近の投稿では男性の生徒さんばかり載せていましたので、本日のブログでは女性の生徒 …
-
-
愛された記憶
自分に自信が無くなった時、私はよく空を見上げながら今は亡き二人の祖母を思い出しま …
- PREV
- 小学6年生K君のギターレッスン
- NEXT
- 日々の練習で思う事









