10年前を振り返って PART4

前回のブログの続きです。
2012年6月末に引越しをして、あの忌まわしい某教会の長老と牧師から逃れる事が出来ました。
「二度とこの教会の敷居は跨がない」その決意の元に私は西尾ギター教室を移転しました。
同年7月。西尾ギター教室は箕面市外院にて再開講しました。
しかしここからがまた試練です。一体どのようにして生徒さんを集めれば良いのか全く分かりませんでした。教室を移転したものの、教会から移動して下さった生徒さんは10名ほどだけでした。
ある日、一日中休みの日がありました。実際には生徒さんが全く来ない日だったので実質休みの日になっていましたが、一気に不安が襲って来ました。以前に住んでいた団地よりも25000円も上がった家賃。防音室の為に100万円を使った為に貯金は底をついていました。心許無い給料。
「この先、俺はどうしたら良いのだろう?生徒さんが来てくれなかったら家賃も払えない。家賃が払えなくなったら追い出されてしまう」
そんな事を考えていると不安にかられ、再びパニックを起こしてしまいました。
実はこの時は自分の教室の他に、5つの音楽教室でギター講師として働いていました。何とかギリギリの生活は出来ていましたが、もはやガソリン代を捻出する事が出来ずにいました。
これまで他の音楽教室にはバイクで出勤していましたが、それも出来そうにありません。ガソリン代を抑える為に私は一時的にバイクを降りる決断をして、自転車で出勤する事にしました。
一番遠かったのが宝塚にある音楽教室です。自転車で片道1時間30分掛かります。私は出勤する前日の晩に2ℓのペットボトルに水道水を入れて凍らせておき、出勤時に自転車の前カゴにそのペットボトルを入れて自転車を走らせました。
真夏の暑い日でした。信号待ちで止まる度にペットボトルの水を飲み、水分補給をしながら片道1時間30分掛けて宝塚まで行きました。宝塚に着く頃にはペットボトルの水は無くなっていました。
宝塚の音楽教室でそのペットボトルに再び満タンに水を入れさせて頂き、それをレッスン中に凍らせておき、5時間ほどレッスンしてから帰りは再びそのペットボトルを自転車の前カゴに入れて、飲みながら1時間30分掛けて宝塚から箕面市の自宅まで自転車で帰っていました。
同様に三国の音楽教室、池田市の音楽教室、吹田市の音楽教室、緑地公園の音楽教室にも自転車で出勤していました。
当時、まだ33歳という若さだから出来ましたが今では絶対に無理です。あの時は本当に辛かった事を今でも覚えています。
外食は一切辞めて業務スーパーで買ってきた安いウインナーとお米を弁当箱に積めて昼食はそれで済ませました。よく猪名川の河川敷で一人で手作り弁当を食べていました。
そんな貧乏生活を続けている中で、とある人の事を思い出しました。
PART5に続きます。
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