90歳の生き様
12月14日に体調が悪くなり、豊中蛍池教室でのレッスンの後は帰宅後、すぐに寝ました。
翌15日、朝起きても体調が良くなく、いつもお世話になっている病院に行こうと思いましたが生憎の休診日だった事を思い出しました。
仕方がないので違う病院に行きましたが、適当に診療され、ロキソニンを処方されただけで根本的には何も解決しませんでした。
翌16日、やはり朝起きても体調が優れず、いつもお世話になっているA医院に行く事にしました。
A医院は私が京都から箕面に引っ越して来た30年前からお世話になっている個人病院です。私の実家のすぐ側にあり、私が住む外院からもバイクで10分ほどの距離にあります。
一年振りに行くA医院でしたが、30年も通っているので普通に受付を済ませて待合室で自分の名前が呼ばれるのを待っていました。
10分程で「西尾さん、どうぞ」と呼ばれたのでA先生がいる診療室に入ると驚いた事にA先生がびっくりするほど年老いておられました。
A先生「おぉ、西尾君、どないしたんや?」
私「A先生、めちゃくちゃしんどいんです」
A先生「熱はあるんか?」
私「無いです」
A先生「喉は痛いか?」
私「痛くないです」
A先生「鼻水は出るか?」
私「出ません、でもめっちゃしんどいんです」
A先生「前と同じ症状やな。薬出しとくわ、横行って注射!」
それから私は看護師さんに注射を打って貰い、薬を貰って帰宅し、ご飯を食べて薬を飲みました。
2時間後、、、しんどさが嘘のように消えてしまいました。
やっぱりA先生でないと、、、と私は心底思いました。
プラシーボ効果もあるのでしょう。「A先生の所に行って注射を打って貰ったら治る」と私自身が信じている所があります。30年間、病気の度にA先生に助けを求めました。
思い返せば新婚間もない頃、私は当時は石橋駅の近くに住んでいました。真冬の寒い時期に私は40度近い高熱を出して寝込んでいました。石橋の近くの病院に行きましたが一向に回復せず、実家の母親に電話しました。母親は「A先生に電話しておくから、あなたはタクシーでこっちまで来なさい」と言われ、私はタクシーでA先生の病院まで行きました。
A先生は私を見るなり、「まずは注射、その後1時間ほど点滴するわな」と言われ、注射と点滴をして貰い、薬を貰って帰宅しました。薬を飲んで寝ました。翌日、朝起きたら治っていました。
この話は事実です。で、なんで今回このような事をブログに書いているのかと言いますと、今回A先生にお会いして、もう一つ感じた事があります。
今回A先生にお会いした時にはだいぶと年老いておられ、耳には補聴器も付けておられました。
私が最初に見て貰った30年前、当時は私は14歳でした。その頃からA先生はおじいちゃん先生でしたが、少なく見積もっても30年前が60歳。
あれから30年経っているので現在は90歳を超えておられるのです。
90歳を超えてもなお、現役の医師。
医者ですから相当な収入があった事は想像出来ます。引退しても充分に余生を楽しく暮らせるだけの蓄えはあると思います。
しかし、私の目の前にいるA先生は90歳を過ぎてもなお、現役の医者である事に私は深く感動したのです。
そして30年前と変わらず「西尾君、今日はどないしたんや?」と聞いて下さり、必ず「注射!」と言ってくれます。
A先生が90歳を超えても現役の医者をやる理由は何なのでしょうか?
恐らく使命感だと思います。「自分が生きてるうちは、来てくれる患者は絶対に俺が診るんだ」という信念だと思います。
A先生の病院は30年前からいつ行っても満員です。宣伝している所を見た事がありません。
勝手に口コミで患者さんが来るのだと思います。
待合室で待ってると年配の方がA先生と話している会話が聞こえます。「先生、足痛いんです。「夜寝れません」「血圧が高いんです」
A先生はどんな人にも優しく丁寧に説明して患者を安心させます。
患者はみな、まるでA先生の事を神様みたいに思っているのだと思います。だからこそA先生の元には患者さんが来るのだと思います。
90歳を超えて、年老いたA先生のお姿は圧倒的な存在感がありました。
今回、私も相当しんどくてかなり体がおかしい中、A先生の元を訪ねましたか、一目見て、あの存在感に圧倒され、またその後に体調がすぐに良くなった事に驚きました。
「自分の所に来る患者は絶対に俺が診るんだ」という信念がA先生にはあります。
私も若輩者ではありますが、A先生を見習い、お越し頂く生徒さんは「絶対に俺がギターを上達させるんだ」という思いを持って、これからもレッスンしていきたいと思います。
今回のブログは長くなりました。それほどまでに90歳を超えてもなお、現場に立ち続けるA先生の存在に感動した、というお話でした。
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