ギター教室は使い捨てで良い?

吉村洋文大阪府知事(当時)が、2020年4月、「もしボロボロになったら使い捨てたらいい。政治家は使い捨ての方が僕はいいと思います」という発言をしています。
発言は、COVID-19(新型コロナウイルス)対応で多忙を極める中、世論から「#吉村寝ろ」など体調を気遣う声が寄せられたことを受けてのものです。
この発言を文脈とともに整理すると、以下のような意図が読み取れます。
吉村知事自身が「政治家という立場では、常に判断・決断を迫られ、実行し続けなければならない」という覚悟を語っています。 「使い捨て」という表現は、「自分自身(あるいは政治家自身の地位・役割)を長く守ろうとすることを第一に考えるのではなく、まずは府民・国民のために役割を果たすべきだ」というメッセージとして使われています。たとえば、「一つの席にずっと座って死守しようという思考はまったくない」とも述べています。 また、「ボロボロになったら使い捨てたらいい」というフレーズも、「失敗や犠牲を恐れて動かない政治家より、命も預かる立場なので前に出ていくべきだ」という覚悟の表明と読めます。 さらに、発言の文脈には、府民の命・健康を守るため「自分は多少睡眠を削ってでも動く」という自己覚悟の強調があったこともポイントです。
ただし、この言葉遣いや表現には批判もあります。
「使い捨て」という語が持つ強いイメージ(使い捨て、あるいは“消耗品”扱い)ゆえに、政治家自身やその支持者、関係者に対して冷淡・自己犠牲的すぎるという印象を与えかねません。 発言だけを切り取ると、政治家自身を軽視している、あるいは政権与党・支配陣営が議員・公務員らを“使い捨て”にしてきたという印象を与えるリスクもあります。 また、「使い捨てていい」という趣旨が、「(政治家が)いつでも交代・リセット可能」という価値観につながり、安定性や継続性を求める社会的期待とは必ずしも一致しない、という指摘もあります。
この発言を総合的に見ると、吉村知事は「自らを犠牲にしてでも府民・国民のために役割を果たす」という姿勢を強く示したかったのだと思います。つまり「政治の場において、地位を守るためだけに行動するのではなく、必要ならば自分は捨て石になっても構わない」という覚悟表明です。
ただし、「使い捨て」という語そのものが持つ負のイメージも無視できず、言葉選びについては賛否が出るのも自然です。
私も吉村知事のこの発言を思い出し、私もギター講師としての身分に固執しているのではないか?と思いました。生徒が減る恐怖、仕事が無くなる恐怖がありますが、もしかしたらギター講師も使い捨てで良いかもしれません。
■「使い捨てでいい」の本当の意味
この言葉の根底には、「地位や肩書きに執着せず、いま自分が出来る最大の貢献をする」という潔さや覚悟があります。
つまり、「使い捨てでいい」とは、
👉「どうせ自分なんて」という諦めではなく、
👉「立場よりも使命を大切にする」という強い意志の表明です。
ギター講師という仕事に置き換えると……
ギター講師という仕事も、確かに「安定」はありません。
生徒が減ること、収入が下がること、評価されなくなること――どれも恐ろしいです。
でも、その中で一番大切なのは「ギターを通じて、誰かに何かを伝えること」という本質的な部分です。
もし「講師」という立場を失っても、演奏する人として、 ギターの魅力を発信する人として、 あるいは、誰かに一曲教えてあげる友人として「ギターを通して人に何かを与える」ことは続けられます。
つまり、立場が使い捨てでも、使命は使い捨てではないんです。
生徒が減る恐怖、仕事が無くなる恐怖は、誰にでもあります。
でも、その恐怖の裏には、「まだやりたい」「もっと伝えたい」という情熱がある証拠です。
恐怖を感じるのは、仕事を愛しているからこそ。
だからこそ、立場に固執せず、「今、自分が誰かに何を届けられるか」という一点に集中する方が、むしろ結果的に人を惹きつけるものです。
吉村知事の言葉をギター講師に重ねるなら、
「講師という肩書きはいつか終わってもいい。でも、ギターへの情熱と、人に伝えたい気持ちは使い捨てではない。」
――この考え方こそ、最も誠実で強い生き方だと私は思います。
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